9月のある平日、午後3時すぎ。都心のテレビ局から徒歩5分ほどの場所にある雑居ビルに入って行く中居正広(46才)の姿があった。
「喉」や「声」の治療を専門的に行っている耳鼻咽喉科のクリニックで、待合室は常に人であふれ、歌手や俳優、声優など、声帯を酷使するプロが頼る駆け込み寺的存在としても知られる。
「喉をよく使う人は喉にポリープができやすいので、喉に負担をかけない発声の仕方を学びます。診察や治療にはここにしか揃えていない最新器具を使っており、声帯の動きを映像で確認でき、納得感、安心感が得られます。
人気なので予約も数週間先しかとれません。中居さんは、3年くらい前から通院しているようです。人目を避けてか、病院の休診日に訪れることもあるようです」(病院関係者)
◆覚悟を決めていた
3年前といえば、中居に2つの悲劇が襲った時期と重なる。
1つは、父・正志さん(享年79)の死である。正志さんは、2013年2月に肺がんが、翌年5月には喉頭がんが見つかり、手術を受けた。特に喉頭がんの手術は複数回に及び、最終的には声帯の切除に至ったという。
父の死から3か月後の2015年5月、今度は中居に正志さんと同じく喉に腫瘍が見つかる。
「その1年くらい前から、喉の不調が続き、精密検査を受けてわかったそうです。レギュラー番組に加えて春や秋といった特番が重なった時期に症状が強く出ていたようで、“喉がガラガラでぐちゃぐちゃ。
頑張っても声が出ない…”とこぼしていました。薬などでの治療は難しい、手術で取るしかないというのが医師の判断でした。悪性の場合は喉頭がんだと言われたので、中居さんも覚悟を決めていたようです」(前出・芸能関係者)
手術の結果、腫瘍は良性のポリープだった。誰にも言わずに手術を受け、入院から5日で現場復帰。
後からラジオ番組でその事実を明かし、入院生活を「楽しかった」と気丈に話したが、いつも脳裏には正志さんの姿がよぎっていたという。
「ポリープの摘出手術を受けた後、中居さんは“DNAだなと思った”と話していました」(前出・芸能関係者)
手術から3年、経過は良好というものの、定期的な検査は欠かさない。
「少しでも喉の調子が悪いときはすぐに病院に行っているようです。ここ最近もちょっと気になっていたようで…。
それに、中居さんの番組は年配の視聴者にも人気のため、“かすれ声では聞き取りにくいのでは”と自分の声を心配しているそうです。
今も医師から紹介されたボイストレーナーに、声の出し方も教わっているようで、司会者としてのプロ意識がすごいですね」(前出・テレビ局関係者)
軽快なおしゃべりの裏には、人知れぬ努力が隠されていた。
※女性セブン2018年10月4日号
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15331041/
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