日本人の名は藤井実彦(ふじい・みつひこ)氏。「慰安婦の真実」国民運動(代表・加瀬英明氏)なる保守団体の幹事を名乗る人物だ。
蹴るような仕草をしていたことが監視カメラの映像で発覚。
藤井氏本人は、「慰安婦の真実」国民運動のフェイスブックページを通じて、慰安婦像を蹴ってはおらず
出回っている画像は捏造されたものでありフェイクニュースだと主張する声明を10日付で発表した。
ストレッチをしている様子を映した写真を加工されたのだという主張だ。しかしこの声明は同日中に削除されている。
藤井氏は自身のTwitterアカウントも停止した
実際に足が当たっていようがいまいが、慰安婦や慰安婦像を設置した人々に対する侮辱であることに変わりはない。
◆藤井氏と幸福の科学の関係
藤井氏は「慰安婦の真実」国民運動の幹事を名乗っているが、別団体である「論破プロジェクト」の代表という肩書きも持っている。
論破プロジェクトは、幸福の科学の政治部門である幸福実現党の支援を受けて2013年に結成された。幸福の科学関係者のほか
「慰安婦の真実」国民運動の加瀬代表、高橋史朗など日本会議関係者も賛同人として名を連ねる
この論破プロジェクト、当時幸福実現党の幹部だったミュージシャンのトクマ氏のマスコットキャラクターを使用。
アングレーム国際漫画祭で出店予定だったブースにも、このキャラクターが掲出されていた
トクマ氏は2012年、尖閣諸島に無断上陸し書類送検された(起訴猶予)人物。ミュージシャンとしては、「憲法9条改正!」を連呼する
「I LOVE ZIPANG」という曲や、従軍慰安婦について「ゆすってたかってヒステリック」「民間業者 プロの元慰安婦」などと歌い上げる
問題は「カルト」の問題だ
騒ぎが続けば、新聞やテレビなど、もっと多くのメディアが報道するだろう。そこでも「幸福の科学」というキーワードが登場しない可能性が高いが
本来はそのキーワードこそ報じなければならないはずだ。藤井氏は単なる野良の一匹狼右翼ではなく、幸福の科学の信者でありフロント活動家なのだから。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180912-00174672-hbolz-soci
文/藤倉善郎(やや日刊カルト新聞)