地震の影響で電力不足への懸念が続く北海道。11日、日中の早い段階は目標となる2割の節電を維持していたが、夕方に近づくにつれて数値が悪化、前日に続く目標未達成となった。
北海道電力はさらなる節電を呼び掛けるが、完全復旧の見通しが不透明な中、ぎりぎりの対応を続ける企業などからは不安の声も。
専門家は「電力需要のピークになる冬まで現状が続けば、電力は全く足りなくなる」と指摘する。

 「普段はまじまじと見ないけど、電気がついていなければ寂しい。ススキノという気がしない」

 札幌随一の繁華街・ススキノ。街を象徴する「ニッカウヰ(イ)スキー」のネオンが消えているのを見上げながら、
札幌市中央区の柴野(しばの)聡(そう)さん(34)は、しみじみと語った。目抜き通り沿いでは平時の半分以下しかネオンが点灯しておらず、柴野さんは「節電といわれれば仕方がない」と話す。

 この日も節電の動きは一層広まった。市立札幌病院(札幌市)は、新たに一部の患者用エレベーターの使用時間を短縮したり、トイレのエアタオルの使用を取りやめたりした。
診療や病室の空調など患者に関わる部分については「影響を及ぼさないようにしなければならない」(担当者)。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180911-00000615-san-soci