空港にトイレより汚い場所があった 全員が触るのに
The Filthiest Spot in the Airport Isn't the Bathroom
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10932.php
あなたは飛行機に乗るたびに、空港で最も汚い場所を触っている──。
フィンランドとイギリスの科学者らが実施した研究で、空港にある場所で
最も表面部分が汚いのは、セキュリティーエリアで我々がジャケットや
靴やPCを入れるトレーであることが分かった。
感染症の専門誌「BMC Infectious Diseases」に8月29日に発表された研究結果によれば、
それらのトレーにはトイレの便座を上回る数のウイルスが付着していると言う。
研究チームは2016年の冬、年間1890万人が利用するフィンランドの
ヘルシンキ・バンター空港の90カ所で、表面部分や空気中にいる
細菌のサンプルを採取。1日3回、利用者数がピークになる時間帯に絞って、
ウイルス残留の有無を調べた。
その結果、断トツで最も汚かったのが持ち物検査用のトレーで、
半数にA型のインフルエンザを含む何らかのウイルスが付着していた。
風邪の原因となるライノウイルスやコロナウイルスOC43でも陽性反応が出た。
アメリカの政府機関、疾病予防管理センター(CDC)によれば、
結膜炎や肺炎、風邪、下痢、気管支炎など様々な病気の原因となる
アデノウイルスも検出された。それほど不潔なトレーに、
乗客は自分の手だけでなく、鍵やバッグ、靴、携帯電話などあらゆる
持ち物を接触させているわけだ。