慢性的な水不足に対応するため13年がかりで整備された「香川用水」に関わる施設を県内の小学生に見学してもらい、地域の水事情について理解を深めてもらおうという催しが
始まりました。
この催しは県が今年度から始めたもので、初日の5日は東かがわ市立本町小学校の4年生27人が、香川用水にまつわる資料を集めた高松市の「香川用水記念会館」を訪れました
。
香川用水は慢性的な水不足が続いていた香川県に吉野川の水を送るため昭和56年まで13年がかりで造られた全長106キロにおよぶ水路で、参加した児童は香川用水の水が県
内のすみずみまで引かれていることをDVDを見て学びました。
また、館内のモニターで香川用水からため池や水田に向けて流される水の量を確認するとともに、香川用水ができる前は線香が燃えつきる時間をもとにため池から水田に引く水の
量を決めていたことを当時の器具を見ながら学んでいました。
参加した男子児童は「昔の人が水不足に苦労していたということが勉強できました。将来は水に関わる仕事についてみてもいいかなと思った」と話していました。
この催しは11月15日まで行われ、期間中、県内39の小学校の児童およそ2000人がこの施設などを見学し、その費用の一部を県がまかなうことになっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180905/8030002013.html