お母さんの病気は“がん” 小学6年生の娘が夏休みの自由研究
9/5(水) 9:44配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180905-00010004-sp_ctv-l23
9月3日、2学期がスタートし、宿題を提出した子どもたちも多かったのではないでしょうか?
東海地方に住む、小学6年生の彩楓(さやか)ちゃん(11)。彩楓ちゃんには小学生としての最後の自由研究を通して、伝えたい大事なことがありました
月下旬、彩楓ちゃんはある集まりに参加していました。
「大腸がんで手術をしました」
「夜ごはんを食べている時に「お母さんはがんだよ」という話をされた」(参加者)
彩楓ちゃんとお母さんが一緒に参加したのは、自身や身近な人のがんを経験した子どもらが集まる会合。
がんについて考える会「シャチホコ記念 がん哲学外来メディカルカフェ」、いわゆる“がんカフェ”です。
参加者たちは、がんとどう向き合うべきか話し合っていました。
そして、彩楓ちゃんも
「がんは治らない病気とか怖い病気とか思っている子どもが多いので、そのイメージを変えようと思って」(彩楓ちゃん)
彩楓ちゃんのお母さん・由紀さん(43)は3年ほど前、気管支に腺様嚢胞(せんようのうほう)がんという、珍しい種類のがんが見つかりました。現在も抗がん剤治療などで闘病中です。
「声帯が動かなくなって、こんな声になってしまって、抗がん剤を4クールしました」(由紀さん)
初めてお母さんの病気を知った時、すぐに「死」を連想してしまい、とても不安になったという彩楓ちゃん。しかし、多くのがん患者に出会っていくうちに、がんはむやみに怖がらずに正しい知識を持って付き合っていくことが、とても大切だと感じたといいます。
「お母さんががんで、もっとがんのことを知りたいと思いました」(彩楓ちゃん)
実は彩楓ちゃん、夏休みの自由研究のために、がんについて調べているといいます。
「保健の授業では少ししかがんについてやらなくて、それで分かっていない子もいるなと思って(調べたいと思った)。お母さんが病気になって初めて分かったこと、それは今の日本でがんは2人に1人がかかると言われるほど、身近な病気だということです」(彩楓ちゃん)
闘病のお母さんの姿をずっと見てきた彩楓ちゃんは、身近な病気、がんについて、もっと多くの子どもたちに正しく知ってほしい、そう考えたといいます。