南極地下300mの掘削孔を覗く「ロス棚氷の謎多き地下」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180904-00010002-esquire-life
地球で起きている海面上昇は、かなり気にしなておかなくてはいけない状況です。そんな状況であることをいち早く察知している皆さんへ、こちらの情報に注目してください。
この問題の糸口として挙げられている「南極の氷が大変なことになっている!」ことを調査している、ニュージーランド オセアニア ロス棚氷プログラムから…このたび研究の一部にあたる動画を公開したところ、瞬く間に多くの関心が寄せられたという内容です。
【 溶解し続ける氷、上がり続ける海水温。棚氷の穴の中を覗いてみてください。 】
まず南極の話から…。
南極点を中心として、南緯66度33分までの地域についてを南極圏と呼びます。
そして、南緯50度から60度にかけて、不規則な形状を描く氷塊(ひょうかい=いわゆる氷のかたまり)の不連続線である南極前線とも言われる南極収束線があります。ここより南を、南極地方とも呼んでいます。
南極地方は、南極大陸を中心として南極海および太平洋、インド洋、大西洋の一部も属する、いわゆる南氷洋を含んだ地域のことです。その南氷洋に囲まれた南極大陸は、地球で5番目に大きな大陸であり、約1400万平方キロメートルの面積。それはオーストラリア大陸のほぼ2倍に相当します。
約98%は氷で覆われ、その厚さは平均2.00325キロメートルにもおよぶ氷原が広がる世界です。
地球上で最も寒冷な地域の一つであり、およそ3000万年の間降り積もった雪が溶けずに1000〜2000メートルの厚い氷の層となった氷床(ひょうしょう)に覆われた大陸なのです。
陸地はほとんど氷床下にあって、わずかに岩が露出している程度。氷床は氷河(ひょうが)となってゆっくりと山の斜面をずり落ちて海へと押し出されて流出します。そして、その一部が陸上から連結して海洋上に浮かびます。
それが棚氷(たなごおり)もしくは氷棚(ひょうほう)と呼ばれる氷の崖を形成しているわけです。ちなみに棚氷が沖へと押し出され、自らの重さによってひび割れます。その結果、海に漂う氷の塊を氷山と読んでいるのです。
※ここで、「氷塊」「氷原」「氷床」「氷河」「棚氷」など、「氷」のつくさまざまな用語が出てきましたが、もっと詳しく知りたい人はご自身でお調べください。今後のために、これらの氷は融けてもらいたくありませんが、皆さんの謎の塊は解けていってほしいので…。