中国では都市化が進む地域での教育の在り方が課題となっていて、湖南省では公立小学校の
大人数のクラスを解消するため、学費の高い私立学校への転校を求められた子どもの親などが
抗議デモを行いました。
香港メディアなどによりますと、中国内陸部の湖南省耒陽で小学校の新学期が始まった1日、
公立学校の大人数のクラスを解消するため私立学校への転校を求められた子どもの親などが、
地元政府に抗議デモを行いました。
親たちは、私立学校の学費が高いうえ、宿舎が改修されたばかりで部屋から有害な化学物質が
検出されたとして反発し、抗議したということです。
デモには住民も参加してエスカレートし、警察署の前には600人余りが集まったことから、
警察が制圧に乗り出して46人を一時拘束し、けが人も出たということです。
ネット上に投稿された現場とされる映像では「公立学校に通いたい」という横断幕を掲げる親や、
警察官と抗議する人たちがもみ合う様子などが映されています。
中国では都市化が進むにつれ街の人口が急増し、この地域では1クラス60人以上の学校も
少なくなく、政府は教育の質を確保するとして、クラスの人数を一定に減らす政策を進めています。
しかし地方政府では、教育予算が少なく学校や教師を増やすなどの対策が追いついていない
ところもあり、課題となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180903/k10011605911000.html