「この世界の片隅に」監督、呉でゼロ戦語る ガダルカナルの墜落機体保存訴え
https://www.sankei.com/smp/west/news/180901/wst1809010051-s1.html
戦時下の日常を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督が零式艦上戦闘機(ゼロ戦)について語る催しが1日、映画の舞台となった広島県呉市の大和ミュージアムで開かれた。
航空技術史を研究する片渕監督は、呉市の経済界の資金で製造され、ソロモン諸島ガダルカナル島に墜落した機体にまつわるエピソードを紹介した。
片渕監督はガダルカナル島で見つかったゼロ戦が、パプアニューギニアにあった別の機体の部品を再利用した形跡があり、飛行経路やパイロットが推測できると説明。
「残された機体から墜落の経緯が読み取れ、搭乗者の消息につながるものがあるかもしれない」と、発見時のまま機体を保存する必要性を強調した。
催しは西日本豪雨の復興支援の一環で開かれ、全国からファンら約70人が詰め掛けた。映画についての言及はなかった。