ルネサス、6000億円で米半導体買収 自動運転を強化

半導体大手のルネサスエレクトロニクスは米国の半導体メーカー、
インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を買収する方針を固め最終交渉に入った。
買収額は60億ドル(約6600億円)規模とみられ、日本の半導体メーカーの買収額として過去最大級となる。
IDTは通信用の半導体に強みがあり、ルネサスは自動運転などに必要な半導体の設計・開発力を手に入れる。

IDTは米ナスダック市場に上場しており、株式の時価総額は約5400億円とルネサスの3分の1の規模だ。
データセンターや通信インフラで使う半導体を供給している。工場を持たないファブレスメーカーで、
通信用半導体の設計・開発で高い技術力を持つ。

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要約
・ルネサスはIDTの株主から株式を買い取り完全子会社化を目指す
・IDTの買収で車載用半導体の技術を強化しグローバル展開を加速
・ルネサスは車載用半導体で世界2位
・11年の東日本大震災で主力の那珂工場(茨城県ひたちなか市)などが被災し、経営危機
・人員や生産拠点の削減などリストラを進めたところに半導体の需要が増加、15年3月期に最終黒字に転換

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34816140R30C18A8MM0000/