JR山田線、試験走行スタート 宮古−釜石間、津波で不通
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/8/22/20984
JR東日本は21日、東日本大震災の津波で不通となったJR山田線宮古―釜石間(55・4キロ)で試験走行をスタートさせた。9月12日まで、敷設を終えた線路や土木構造物の耐久性などを確かめる。沿岸住民の生活の足は来年3月23日に予定される三陸鉄道移管と全線開通に向け、着々と準備が進んでいる。
初日はディーゼル機関車が釜石―大槌間の一部、約3キロで行った。橋の上などを65トンの車両が速度を変えて数回走り、強度を確認した。試験走行は段階的に全区間へ距離を延ばす。
宮古―釜石間は津波で約8・5キロが流失した。復旧費は約200億円と見込まれ、うちJR東日本が約140億円を負担。被災箇所の復旧や劣化したレール、枕木の交換などを行った。年内には各種鉄道施設の安全性検査や信号などの工事を進め、来年1月以降に試運転を行う。