伊方で再稼働後初訓練 日本一細長い半島から避難

 愛媛県と同県伊方町は4日、四国電力伊方原発(同町)で地震による緊急事態が発生したと想定し避難訓練を実施した。8月12日の3号機再稼働後初の大規模訓練。

 伊方原発は「日本一細長い」とされる佐田岬半島の付け根にあり、重大事故時、原発よりも半島の先端側に住む約4700人が孤立する恐れがある。
昨年11月の国の原子力総合防災訓練の検証を踏まえ、半島部での避難経路や手順を詳細に確認する狙いだ。

 避難計画では、原発の横を通って陸路で内陸側に避難する。道路が寸断された場合や重大事故時などは、住民はフェリーや海上自衛隊の艦船で対岸の大分県に行く。

 訓練には半島部の住民約400人と、県や町、海自などの約100人が参加。
住民は自家用車やバスなどで半島先端部の三崎港近くの体育館に集まり、甲状腺被ばくを抑える安定ヨウ素剤に見立てたあめを受け取った。その後、バスで三崎港に移動した。

https://www.sankei.com/photo/daily/news/160904/dly1609040009-n1.html