雨不足の地域も 生活への影響広がる
西日本を中心にした豪雨や相次ぐ台風の接近。ことしの夏は各地で記録的な雨を観測し深刻な被害が
出ています。しかし、その一方で例年よりも極端に雨の少ない地域もあり、生活への影響が出始めています。
(ネットワーク報道部記者 後藤岳彦 大窪奈緒子 鮎合真介)
■水不足打開へ神頼み
山形県寒河江市で今月2日雨乞いが行われました。地元の農家など80人が参加して恵みの雨が降ってほしいと
必死の思いで祈願しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180813/K10011575541_1808131949_1808132004_01_03.jpg
雨乞いは水不足を訴える農家から切実な声を受けてJAさがえ西村山が6年ぶりに実施しました。
山形地方気象台によると、寒河江市を含む西村山地方では5月下旬から雨が非常に少なく、7月の降水量は
平年のおよそ3割しかありませんでした。
このため農家の人たちは水を確保するために最上川や寒河江川からポンプで水をくみ上げるなどの対策を
とっていましたがそれでも田んぼが干上がるなどの影響が出ていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180813/K10011575541_1808131949_1808132004_01_04.jpg
JAさがえ西村山 営農企画課の清野睦彦課長は「神にもすがる思いだ」と話していました。
山形県内では今月5日から6日にかけて広い範囲で断続的に猛烈な雨が降り住宅が浸水するなどの被害が
相次ぎました。この雨で寒河江市では水不足はおおむね解消され農家からは安どの声が聞かれますが、
急激な天候の変化へのとまどいもあるということです。
■豪雨後 降水量少ない状態
こちらは西日本豪雨のあとの7月14日から8月12日までの30日間の降水量を平年と比較した図です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180813/K10011575541_1808131948_1808132004_01_05.jpg
東北地方や関東の周辺では平年より降水量が多い水色の地域が広がっていることがわかります。
一方、濃い茶色は平年の降水量の2割以下の地域を示しています。西日本や北陸などの広い範囲で雨が少なくなっています。
観測地点ごとにみますと、新潟県村上市が8.5ミリで平年の6%、福島県の西会津町が4.5ミリで平年の3%などと
降水量が平年の10%に満たない地点も。このほかにも、金沢市が5ミリで平年の3%、福井市が9.5ミリで平年の
6%富山市が20ミリで平年の11%などと降水量が少なくなっています。
また、西日本でも松江市が4ミリで平年の3%、広島県の三次市が7.5ミリで平年の4%、山口市が24ミリで平年の
12%長崎市が30.5ミリで平年の14%などとなっています。
さらにこちらの図は西日本豪雨が発生した時期を含む6月14日から8月12日までの60日間の降水量をあらわしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180813/K10011575541_1808131948_1808132004_01_06.jpg
続きはソースで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180813/k10011575541000.html