ベネッセ教育総合研究所は2018年8月1日、日本・中国・インドネシア・フィンランドの4か国を対象とした「幼児期の家庭教育国際調査」の結果を発表した。
父親が平日、子どもと一緒に過ごす時間は、日本の父親が4か国中でもっとも短いことが明らかになった。

 幼児期の家庭教育国際調査は、4歳〜6歳の未就学児を持つ母親のうち、有職の母親を対象に日本と中国、インドネシア、フィンランドの4か国で実施した。
分析対象数と調査時期は、日本が373人・2017年3月、中国が2,480人・2017年6月、インドネシアが177人・2017年5〜7月、フィンランドが152人・2017年6〜7月。

 働く母親の帰宅時間について、日本・中国は「午後6時台」、インドネシアとフィンランドは「午後4時台」がピーク。4か国の中でもっとも帰宅時間が遅いのは、中国の母親だった。

 一方、父親の帰宅時間について、日本は「午後7時台」から「午後10時〜深夜12時台」に分散し、中国は「午後6時台」、インドネシアは「午後7時台」、フィンランドは
「午後4時台」がピーク。午後8時台以降の比率は「日本」が61.5%ともっとも高く、「インドネシア」26.9%、「中国」22.9%、「フィンランド」5.5%。日本の父親の帰宅時間は、他国に比べて顕著に遅いことが明らかになった。

 父親が平日、子どもと一緒に過ごす時間は、日本の父親がもっとも短く、「2時間未満」が59.1%と過半数を占めた。帰宅時間が午後9時台以降の日本の父親の60.5%は、子どもと過ごす時間が「1時間未満」だった。父親が休日、
子どもと一緒に過ごす時間が10時間以上(睡眠時間を除く)の割合は、「フィンランド」が56.6%ともっとも高く、「日本」51.2%、「インドネシア」46.8%、「中国」45.4%が続いた。

 日本の父親が育児の中で「週3日以上」行うのは、「外遊び」16.1%、「室内遊び」33.7%、「寝かしつけ」31.2%。子どもとの遊びの頻度は、4か国の中で日本がもっとも低い。
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