<受験当日に重ならないよう娘の生理をコントロールできないか? 考えた母親は...>
来年度の都内中学受験の本番まで、半年を切った。万全のコンディションで挑むべく、受験生の母親たちは今から気が気でないようだ。
とりわけ女児の受験生の中には、生理の日に集中力が低下するケースが多々ある。
肝心の本番当日、不安定な状況下で実力を出しきれず、それまでの努力が泡と化す不幸は何としてでも避けたい。生理をコントロールする秘策は何なのか。
夏休みに低用量ピルの使用を試す
受験日が生理と重ならなければいい。そう考えが行きついたある母親は、娘への低用量ピルの使用を相談するべく、婦人科に駆け込んだ。
世界基準の医療指針を示す世界保健機関の医療適合基準(WHOMWC)において、低用量ピル使用に関するガイドラインは、「初経(初潮が始まって)から閉経まで」とある。
つまり服用に関する禁忌事項がなければ、小学生でも建前上はピルの使用は可能とされている。
低用量ピルを飲み続けることで、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という、2種類の女性ホルモンが体内にある状態を人工的に生み出すことになる。
その結果、排卵が起こらなくなり(生涯における排卵数を減らす)、月経困難症を軽減する効果がある。
鎮痛剤が手放せないほど深刻な生理痛の克服には有効となる。
だがもちろん、副作用のことを忘れてはならない。服用にあたってのマイナートラブルとして、不正出血や吐き気が起こる他、脳梗塞や心筋梗塞といった血栓症など、重篤な副作用を引き起こす可能性もある。
それだけに医師との連携は不可欠といえるだろう。
それら副作用のことも承知の上で敢えて使用するとしたら、受験生なら本番直前ではなく、半年前のこの夏休みから慣らしておきたいと考える母親もいる、というわけだ。
副作用がどう表れるかは人それぞれで、逆にパフォーマンスが落ちるケースがあることも忘れてはならない。
小学生の使用も欧米では普通!? 低用量ピルを試す受験生が日本にも
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