日本有数のサンゴの群集が広がる田辺市などの沖合で先月までに行われたサンゴを食べるオニヒトデの駆除作業で、オニヒトデが1匹も確認されなかったことがわかりました。
環境省は冬場の海水温が低くなったことから死滅したのではないかとみて調べています。
田辺市や白浜町の沖合は日本有数のサンゴの群集が広がる地域として知られていますが、環境省はこの海域でサンゴを食べるオニヒトデが異常発生しているとして、おととしから
駆除作業を行っています。
環境省によりますと、去年は350匹余りのオニヒトデを駆除しましたが、ことしの6月と先月に行った駆除作業では、オニヒトデは1匹も確認されず、サンゴがヒトデに食べら
れた跡もなかったということです。
環境省によりますと、この海域では、ことし2月の平均の海水温が13.6度と前年同月比で2.5度低くなり、冬場の海水温が15度以下の状態が1か月近く続いたため、死滅し
たのではないかと分析しています。
環境省田辺自然保護官事務所の高橋優人自然保護官は「今後も調査を続けてオニヒトデの駆除活動を続けるか検討していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20180810/2040000697.html