人気品種10年連続1位の猫に何が?

“スコティッシュフォールド”は、折れ曲がった小さな耳、ふくろうのような丸い顔に加え、
性格もおとなしく飼いやすい、として長い間人気を集めている。
アニコム損害保険株式会社が毎年発表している人気猫の品種ランキングでも10年間1位を獲得したというほどダントツ人気の品種だ。

私も話題になっている動画を見てみたが、仔猫はスコティッシュフォールドの中でも人気の“折れ耳タイプ”。
名前の通り、まん丸な顔も特徴的だ。コメントには「やっぱりスコが飼いたい!」、「猫飼うならスコだよね」という声も多かった。

確かに、スコティッシュフォールドは、愛くるしく、かわいい。この仔猫には罪はなく、丈夫に育ってほしいと思う。
しかし、かわいいから、人気ランキング1位の品種だから、有名人が飼い始めたから、
とスコティッシュフォールドを飼うのには、さまざまな問題がある。
「かわいいんだからいいじゃない」では済まされない、スコティッシュフォールドが「生み出された」背景をぜひとも知ってほしいと思う。


誕生してから歴史が浅い新しい品種

スコティッシュフォールドは、1961年にスコットランドの農園で、耳が折れた猫が生まれたことが発祥とされている。
折れ耳のそのメス猫は、“スージー”と名付けられ、2年後に複数の仔猫を出産した。
すると生まれた仔猫の中にも、折れ耳がみつかり、遺伝することが確認され、折れ耳猫の繁殖計画が開始された。
スージーの子の折れ耳の雌猫はブリティッシュショートヘアという品種の猫と交配され、
“スノーボール”という白猫が展覧会などへ出されるようになった。

その後、1971年にアメリカの遺伝学者の元へ数匹の折れ耳猫が送られ、
ブリティッシュショートヘアやアメリカンショートヘアと交配が進められた。
品種改良を重ねた結果、1994年に“スコティッシュフォールド”という新しい品種として公認された。
品種としてはまだ歴史は浅いのだ。



なぜ炎上?HIKAKINが飼い始めた人気猫種の、知られざる悲しみ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56785