幼い子どもがかかりやすく、一般に夏かぜと呼ばれる感染症の「ヘルパンギーナ」の患者数が
山形県、新潟県、それに静岡県で警報レベルを超え、専門家は手洗いなど感染予防の対策を
徹底するよう呼びかけています。
「ヘルパンギーナ」は幼い子どもがかかりやすく、夏に患者が増えることから一般に夏かぜとも
呼ばれるウイルス性の感染症で、38度を超える発熱や、口の中に水ぶくれができるなどの
症状が特徴です。
国立感染症研究所が先月22日までの1週間に、全国のおよそ3000の医療機関からの報告を
まとめたところ、1医療機関当たりの患者数が、山形県で8.33人、静岡県で7.48人、
新潟県で6.63人と国の警報基準である6人を上回りました。
また、同じように、夏かぜの一つとされ、口や手足に発しんなどが出る「手足口病」も、5月上旬から
大幅に患者数が増えていて、特にことしはウイルスのタイプから重い症状を引き起こすおそれが
あるとして、手洗いを十分に行うほか、手を拭くタオルを共有しないなど感染予防の対策を
徹底するよう呼びかけています。
国立感染症研究所感染症疫学センターの藤本嗣人第4室長は、「例年と比べて特別に大きな
流行になる兆しはないが、患者数は増えていて、子どもが集まる施設や幼い子どもがいる家庭では
注意してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180803/k10011561341000.html