「パスワードは12字以上で」、「紙にメモし、人目に触れない場所に保管を」――。サイバー攻撃情報や対処法を発信する民間団体のJPCERT(JPサート)
コーディネーションセンターは、ウェブサイトのID・パスワード設定で、どうすれば安全性が高まるか啓発するサイトを開設した。

 JPサートはまず、12文字以上の長さのパスワードを設定することを勧めている。12文字以上であれば英数字だけでも473京通りの組み合わせが生じるので、
相応の安全性が見込めるという。

 だが、パスワードの文字列12字も長くなると、記憶するのが難しくなる。そこで好きな日本語をローマ字で表現し、前後に英単語を付け加えるなどの方法で
パスワードを作るとよいとアドバイスする。

 一般的な英単語だけでは、パスワードに使われやすい単語や人名を事前に用意し、認証を試みる「辞書攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃手法で破られる
危険性が高いと警告する。

 また、作成したパスワードを忘れてしまったときの備えとして、紙にメモして人目に触れない場所で保管する、パスワード付きの電子ファイルで保管する
といった方法を紹介している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33729280S8A800C1X20000/