洞窟に生息する世界でも極めて珍しいタイプの新種のアリが沖縄で発見されたと、九州大学の昆虫博士、丸山宗利准教授が発表しました。
このアリは、沖縄県のアマチュア研究家、名嘉猛留さんが発見したもので、アリの生態に詳しい九州大学総合研究博物館の丸山宗利准教授が新種と確認しました。
新種のアリは、体長8ミリほどのアシナガアリ属の一種で、沖縄県中城村の洞窟で見つかり、名前は「ガマアシナガアリ」と、沖縄で洞窟を指すガマということばが使われていま
す。
ほかのアリに比べ、目が退化して小さいことや脚や触覚が発達して長いことなどから、光が届きにくい洞窟のなかで生息するタイプと見られています。
洞窟内は、本来、アリにとって暮らしにくい環境で洞窟に生息するタイプのアリの発見は世界で2例目と、極めて珍しいということです。
丸山准教授は「日本でこのタイプの新種のアリが見つかったことに驚きました。日本の生態系を豊かさを示す貴重な発見だと思います」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180731/0001797.html