現職と新人の2人の争いとなった和歌山市長選挙は29日に投票が行われ、現職の尾花正啓氏が2回目の当選を確実にしました。
和歌山市長選挙の投票は午後8時に締め切られました。
NHKの情勢取材や投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査などでは、現職の尾花氏が新人を大きく引き離して極めて優勢で、順調に得票を伸ばすと見込まれることから、尾花氏の2回目の当選が確実になりました。
尾花氏は和歌山県出身の65歳。和歌山県の部長などを務め、4年前、新人6人が争った前回の選挙で初当選しました。
今回の選挙戦では、和歌山県が目指すカジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致の是非や、南海トラフの巨大地震への対策などをめぐって論戦が交わされました。
尾花氏は、IRには直接言及せず、住宅の耐震化や避難路の整備などを進め、災害に強いまちづくりに取り組むことなどを前面に掲げました。
その結果、推薦を受けた自民・公明両党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層からも支持を集め、2回目の当選を確実にしました。
和歌山市選挙管理委員会によりますと、和歌山市長選挙の投票率は31.56%で、過去最低となった4年前の前回を0.72ポイント上回ったものの過去2番目に低い投票率となりました。
尾花氏は「人口減少や経済の停滞、それに、中心市街地の衰退など、さまざまな課題がある。これからもまちづくりや産業の振興に取り組むとともに、子育て環境、高齢者や障害者の福祉を充実させていく。
そして、住みたい和歌山市となるよう、元気な和歌山市をつくっていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180729/k10011555511000.html
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