大阪府の松井一郎知事は24日、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が性的少数者(LGBTなど)について「生産性なし」などと月刊誌に寄稿した問題について、
意見を述べた自身のツイッターに不適切な表現があったとして謝罪の文言を添えて削除した。「オカマもゲイも納税者だから生産はしているでしょ」と侮蔑的な
言葉を使い、府庁には抗議の電話も寄せられたという。
杉田議員は「新潮45」8月号で同性カップルを念頭に「彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たして
いいのかどうか」などと主張。これに松井知事が23日、ツイートしていた。
侮蔑表現だけでなく、政治家は生産性の有無でなく弱者の視点を重視すべきだとの批判も出ているが、松井知事は記者団に「杉田さんが生産性に
関して言ったので生産性で返した」と釈明。「生産していないからサービスを受ける必要はないというのは違う。大阪府は全ての人間に対し、
限りある財源の中でできる限りの行政サービスを実施している」と述べた。
抗議の電話が府庁に寄せられたほか、自身の家族からも不適切と指摘されたといい、「オカマという表現が不適切で認識不足だった」と話した。【岡崎大輔】
https://mainichi.jp/articles/20180725/k00/00m/040/047000c