去年１１月、北朝鮮の木造船の乗組員が上陸し小屋が荒らされた松前町の無人島で恒例の島開きが行われ、修理を終えた小屋がお披露目されました。
松前町沖の無人島、松前小島には去年１１月、北朝鮮の木造船の乗組員１０人が上陸し、地元の漁業協同組合の小屋が荒らされ、家電製品などが大量に盗まれました。
このうち船長は窃盗の罪で函館地方裁判所から執行猶予の付いた有罪判決を言い渡され、乗っていた１０人全員が強制送還されました。
松前小島では特産のコンブ漁が始まるこの時期に毎年、島開きが行われていて、２０日は島開きに参加した関係者に修理を終えた小屋がお披露目されました。
小屋の内部は、消毒したうえで床や壁がすべて張り替えられ、被害を受けたボイラーなども取り替えたということです。
修理にはおよそ１３００万円がかかり、このうちおよそ７８０万円は全国からの寄付があてられたということです。
小屋を所有する松前さくら漁協の佐藤正美組合長は、「修理に協力してくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいだ。島の周辺は豊かな漁場で『宝の島』と呼ばれているので再び漁
の拠点として使えるようになりほっとしている」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180720/0001672.html
