暑さの原因は「2層高気圧」 今月下旬まで続く見込み

気象庁によりますと、今回の猛烈な暑さは、勢力の強い2つの高気圧が重なり合い下層から上層まで
暖かい空気に覆われていることが原因で、この気圧配置は今月下旬まで続く見込みです。気象庁は、
東日本と西日本では、少なくとも次の日曜日ごろにかけて猛暑日が続くおそれがあるとして「高温に
関する全般気象情報」を出して、熱中症にできるかぎりの対策を取るよう呼びかけています。

気象庁によりますと、フィリピン付近の対流活動が活発な影響で、日本付近への太平洋高気圧の
張り出しが強まり、西日本と東日本の広い範囲を覆っています。

さらに、偏西風が蛇行している影響で、大陸のチベット高気圧が日本付近の上層に張り出し、
下層にある太平洋高気圧と重なり合っているということです。

このため、西日本と東日本は、上層から下層まで高気圧に覆われた状態になり、各地で強い日ざしが
照りつけて空気が暖められ続けているため、この3連休は各地で猛烈な暑さとなり、特に16日は岐阜県で
39度を超え、ことし全国で最も高い気温を観測しました。

この気圧配置は今月下旬まで続く見込みで、気象庁は、東日本と西日本では少なくとも次の日曜日、
今月22日ごろにかけて35度以上の猛暑日が続くおそれがあるとしています。

このため気象庁は「高温に関する全般気象情報」を出して、熱中症にできるかぎりの対策を取るよう
呼びかけています。引き続き警戒が必要です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180716/k10011535311000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001