従業員ら11人が病院搬送 9人も目やのどの痛み訴えるhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00000056-mai-soci
2日午後1時45分ごろ、福井県若狭町若狭テクノバレーのプロテインケミカル福井工場で爆発があったと119番があった。若狭消防組合消防本部や県警小浜署によると、この爆発で工場の従業員ら11人が病院に搬送され、男性従業員(39)が搬送先の病院で死亡、別の男性従業員(18)が意識不明の重体。屋根の一部が吹き飛んで黄色い煙が立ち上り、ほか9人も目やのどの痛みを訴えているという。
同本社(東京都千代田区)によると、福井工場では携帯電話の電池や医薬品に使う粉状の化学合成原料を中心に製造していた。1999年の稼働開始以来一度も事故はなかったといい「静電気や火の気が起きないように完全防爆の新型施設で、現段階では原料の異物混入や作業ミスが考えられる」としている。
現場はJR小浜線若狭有田駅から西に約1キロの化学工場の集積地帯。近くにある別の工場に勤める女性従業員は「『ボーン』という音が響いて黄色い煙が上がり、短い時間だったが刺激臭がした」と話していた。【塚本恒、高橋一隆】