大阪は訪日中国人にとっても人気の都市であるだけに、大阪北部を震源に震度6弱を記録する地震が発生したことは多くの中国人を驚かせた。
今回の地震は中国でも大きく報じられ、被害だけでなく日本人の冷静な対応などについても中国人の知るところとなった。中国メディアの網易はこのほど、
今回の地震に対する日本人と中国人の反応を比較し、一部の中国人の態度に疑問を投げかける記事を掲載した。

 まず、日本で地震発後どのような対応がなされたかを紹介した。日本では地震発生後すぐに地震の規模について正確な報道がなされ、
被害状況についても確認され次第、詳細な情報が報じられた。また、避難場所に避難してきた人びとに対しては、係員が毛布、水、食料品
などを配り、ラジオからは情報が流され、避難所に詰め掛けた人びとが家に戻った時には「避難所にはゴミが1つも残されていなかった」と伝えた。


 また、大阪駅で被災した人びとも、通路を確保するために自ら端に寄って座り、テレビでは各国の言語で繰り返し危険と避難を呼びかける放送がなされるなど、緊急時に関わらず人びとは冷静さを保って行動していたと指摘した。

 それに対し、日本で大きな地震が発生したことを知った一部の中国人の反応は残念なものであったと指摘。長年にわたって愛国主義の教
育を受けてきた一部の中国人が、ネット上で日本の不幸を喜ぶ声をあげたからだ。記事は、少数ではあるがこうした非常識な反応をする中
国人を「少数意見として受け流すのではなく、国家の病気として重く見る必要があるのではないか」と主張し、「急速に発展を遂げる中国に突き付けられている大きな矛盾だ」と論じた。

 日本と中国の間に不幸な歴史が存在するのは事実だが、他者の不幸を喜ぶのは道徳的に問題があると言わざるを得ない行為だ。記事は、
「人を愛することができない人が国を愛すことができるだろうか」と問いかけ、今回の地震に対する両国の人々の反応には「深く考えさせられるものがあった」としている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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