小笠原諸島(東京都小笠原村)が米国から日本に返還されて50年を迎えたことを記念し、30日、父島で記念式典が開かれた。
小池百合子知事は本土と島を結ぶ航空路について「村民の安心、安全を守る観点から、飛行場建設は必要だ」と述べた。小池氏が建設の必要性に言及したのは初めて。
小池氏は自然環境に配慮し、これまでの想定よりも短い千メートルの滑走路で運用可能な機材の調査を指示し、今後検討を進める考えを示した。
森下一男村長は「激動と波乱の歴史を後世に伝え、さらに国内外から多くの人が集う魅力ある島づくりにまい進する」とあいさつ。
石井啓一国土交通相は「明るい未来を切り開き、ますます輝いていけるよう、小笠原諸島の発展のために政府一丸となって取り組む」との安倍晋三首相の祝辞を代読した。
式典に先立ち、父島で祝賀パレードがあり、島民が返還を祝う旗を振り、魚や鳥の仮装をした子供たちが笑顔で行進した。
7月1日は母島で式典が開かれる。
http://www.sankei.com/life/news/180630/lif1806300045-n1.html
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パレードの様子
https://youtu.be/E-aVF-Uj9X0