安倍首相は、来日中のアメリカのマティス国防長官と会談し、北朝鮮に対し、大量破壊兵器と弾道ミサイルの、完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄に向けて、具体的行動をとるよう求めていくことで一致した。
安倍首相は「日米同盟は、日本の平和と安全はもとより、地域の平和と安定と繁栄の柱であり、要であり、そして礎であります。この柱が、この1年間の間に、今までにないほど強固なものとなったことを、大変うれしく思います」と述べた。
会談で、安倍首相とマティス長官は、国連安全保障理事会の制裁決議に従い、北朝鮮に対し、全ての大量破壊兵器やあらゆる射程の弾道ミサイルの、完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄に向けて、具体的行動をとるよう求めていくことで一致した。
また、日本人拉致問題の早期解決に向けて、アメリカ国防総省との情報共有も含め、協力を進めていくことを確認した。
安倍首相はさらに、アメリカ軍兵士による事件事故の防止を含め、沖縄の基地負担軽減への協力を求め、マティス長官は「安全な運用に努める」と応えた。
こうした中、アメリカのポンぺオ国務長官が、7月上旬に北朝鮮を訪問したあと、日本を訪問し、安倍首相や河野外相と会談することで調整を進めていることが、政府関係者への取材でわかった。
会談を通じて、安倍首相は、拉致問題に関する北朝鮮側の感触を探ることにしている。
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