日本の沖縄県西表島に近い離島で、人間社会から隔絶された生活を30年余りにわたって送ってきた長崎真砂弓さん(82)が再び文明生活へ引き戻された。
ニュース・コム・アウの報道によれば、「82歳で水道もモバイル通信も電気も服もない離島暮らしをたった一人で送ってきた日本人ロビンソンクルーソーのマサフミ・ナガサキ」さんは、
先日、地元当局に強制的によって島から連れ去られ、病院に収容された。
長崎さんの存在が知られるようになったのは、その生活を写したドキュメンタリー映画がきっかけ。撮影したアリヴァロ・セレゾ氏にかつて長崎さんは、絶対に島を離れないと固い意志を話していた。
長崎さんはセレゾさんに向かって、楽園のような島を離れたくない、島を守るため自分の命を賭けると語っていた。
長崎さんは30年の離島暮らしで寂しかったことは一度もなかったと打ち明けている。

長崎さんは自分の過去の詳細は話したがらなかったものの、セレゾさんは長崎さんにはかつて家庭があり、2人の子どももいたことはつきとめた。
人間社会を離れた理由については、長崎さんの話をまとめると環境の劣悪さに嫌気がさしたからだということになる。
長崎さんは2012年のロイター通信の報道で広く知られる存在となった。その後、居住は違法ではないか、税金を滞納しているのでは、と社会から隔絶した生活への批判が一部で挙げられたことも確か。
強制的に文明生活に戻された長崎さんがどこの病院でどういう暮らしを強いられているのかは、明らかにされていない。

https://jp.sputniknews.com/life/201806265041354/
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https://youtu.be/3mnxrLFe5qA