安倍晋三首相は18日の参院決算委員会で、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長との日朝首脳会談の実現に、並々ならぬ強い意欲を示した。
「どのようなチャンスも見逃すつもりはない。拉致問題解決へのチャンスがあれば、何でもつかみたい。全力を挙げたい」と述べた上で
「何としても、安倍内閣(の間)で拉致問題を解決したいと決意している」とも訴えた。

 今月12日に、トランプ米大統領との米朝首脳会談に踏み切った正恩氏について「米朝会談を実現した指導力がある」と、異例の高評価に言及。その上で、
日朝会談について「拉致問題を解決するものでなければならない」とも訴えた。

 正恩氏との「接触」の機会をめぐっては、早ければ今年8〜9月に開かれる複数の国際会議の場も、候補として取りざたされている。
首相は「日朝会談について現時点で決まっていることはない」としながらも、具体的な国際会議名を挙げられても否定することはなく、
「行う以上は、拉致の解決に資する会談にしたい」と述べ、調整を急ぐ構えを示した。

 米朝首脳会談について「トランプ大統領が、(拉致問題に関する)私の考えを直接(正恩氏に)伝えてくれたのは大きな成果で、
トランプ大統領に感謝している」と主張。「拉致問題について、(正恩氏との)相互不信の殻を破り、一歩を踏み出して解決をしたい。
最後は私が会談しなければならない。日朝間においても新たなスタートを切りたい」と訴えた。

 一方で、拉致問題が解決しない現実について「横田めぐみさんが拉致されて41年。じくじたる思いで、痛恨の極みだ。
被害者家族から『拉致の問題は安倍政権で終わりにしてほしい』と言われており、その決意で当たりたい」と述べた。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-00242950-nksports-soci