大きな揺れが、都市機能を一瞬で混乱に陥れた。大阪府北部を震源に、
最大震度6弱を観測した18日朝の地震。各地で建物倒壊や火災が起き、死者やけが人も相次いでいる。
消防には、エレベーターに閉じ込められた人からの救助要請が殺到。週明けの都心を襲った災害の
全貌はいまだ明らかにならず、自治体や警察は情報収集に追われた。

 「壁が崩れて、女の子が下敷きになった」

 大阪府高槻市栄町の市立寿栄小学校。大きな揺れが収まった直後、門の前にいた警備員の男性(70)の
もとに児童が駆け寄り、こう告げた。

 同小のプール沿いに設置された高さ約2メートルのブロック塀が崩れ、通学中の女児(9)が
巻き添えになっていた。男性は近くの住人らと協力して何とか塀を持ち上げようとしたが、
最初はびくともしなかった。通りかかったトラックの運転手がジャッキを使って上げようとしたが、
それでも上がらなかった。

 消防が来て、ようやく救助された女児の周囲には血だまりができ、呼びかけにも応じることができなかったという。

http://www.sankei.com/west/news/180618/wst1806180060-n1.html