おととし青森市の中学2年の女子生徒が、いじめを訴えて自殺したことの原因や背景について
調査を進めている審議会の会合が開かれ、来月半ばにも報告書の原案を遺族に直接説明した
うえで、意見を求めることを確認しました。
おととし8月、青森市の中学2年生、葛西りまさん(13)がいじめの被害を訴えるメモを
残して自殺し、市の教育委員会の審議会が原因や背景について調査を進めています。
審議会の会合が16日、東京都内で開かれ、来月半ばにも青森市の遺族を訪ねて、報告書の原案
を直接説明したうえで、意見を求めることを確認しました。
その際、追加の調査や修正を求められれば内容を再検討し、最終的な報告書を来月下旬から8月
上旬の間に教育委員会に答申したいとしています。
審議会では、前任の委員らが去年4月に示した報告書の原案で、明確な根拠を示さずに、
りまさんを「思春期うつだった」としたことなどに遺族が納得せず、その後、委員全員が
退任したあと、去年12月に埼玉の弁護士など、県外の6人が新たに選任されました。
会合のあと、審議会の会長の野村武司弁護士は「当初の予定より時間がかかったが、事実解明
を求める遺族の気持ちに応えるものになればよいと思う」と話しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180616/k10011481011000.html