大滝ダム(奈良県川上村)が今年、運用開始5周年を迎えたことを記念し、村が村内にある2つのダムと、豊かな天然林をモチーフにしたご当地カレー「かわかみのダムカレー」の販売を始めた。
村内6カ所の飲食店がそれぞれ具材や盛りつけで工夫を凝らしたダムカレーを提供しており、村民や村外の“ダムマニア”の間で話題となっている。
ダムをかたどった「ダムカレー」は10年ほど前に人気に火が付き、現在全国で145種類以上あるとされる。
ごはんを堰堤(えんてい)に、カレールーを貯水池(ダム湖)に見立てるのが一般的だ。
同村には、大滝ダムと大迫ダムの2つのコンクリートダムがある。
さらに、村の天然林「吉野川源流−水源地の森」は、雨水をためる「緑のダム」としての機能を有することから、村ではこの3つのダムをカレーで表現することを企画。村内飲食店に参加を募った。
村の芸術施設「匠の聚(むら)」では、重力式の大滝ダムを直線に、アーチ式の大迫ダムを曲線に盛りつけたごはんで表現。
ルーは2種類で、ホウレンソウを使ったグリーンカレーを緑のダムに見立てた。もう一方はグリーンカレーとの相性がいいキーマカレーだ。
匠の聚職員の百々(とど)武さん(40)によると、いきなりごはんを崩すと“決壊”して左右のルーが混ざるため、皿の端に盛りつけられたサラダから大滝ダム、大迫ダムの順に食べるのがお薦め。
百々さんは、「試食を繰り返して完成させた自慢の味。多くの人に食べにきてほしい」と話した。
各店舗の詳細は川上村「未来を、うるおす。」プロジェクト特設ページ(http://www.vill.kawakami.nara.jp/_k/mirai/)。
http://www.sankei.com/west/news/180609/wst1806090049-n1.html
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