外国人労働者を取り巻く厳しい現状もあった。私たちが訪ねたのは福島県の一軒家。
ここで寝泊まりしていたのは、ベトナムから来日した14人の外国人たち。

ベトナムから来た技能実習生「2年間我慢我慢、いっぱい我慢した。1年で休み7日。でも我慢我慢」

過去の給与明細を見せてもらうと、1か月で19日間働いて支給額が5万円あまりの人も。
不当な賃金の未払いや上司からのパワハラを受けるなどしたため、職場を離れ、この施設に駆け込んできたという外国人たち。
彼らは日本で働きながら技術や知識を身につける技能実習制度で来日した。
ただ、この制度のもとでは、原則職場を変えることはできず、仮に不当な扱いを受けても泣き寝入りせざるを得ないのが現状だという。

■十分な説明がないまま福島で除染作業を命じられ…

ベトナム人技能実習生・カインさん(26)「日本にきてから直接福島行って除染を手伝っていました」

ベトナム人のカインさんは両親を残して3年前に実習生として来日したが、十分な説明もないまま、福島第一原発の除染作業を命じられたという。

カインさん「(除染作業と知っていたら)絶対に日本に来なかったでしょ」

カインさんのような事態を受け、政府は今年3月、技能実習生による除染作業を禁止に。人権侵害に対する法整備などの対策を行っている。

近い将来、日本の職場に本格的に加わることになる外国人の労働者たち。課題への対応も急がれている。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180605-00000083-nnn-pol