おもいやりコーヒーいかが 山谷が分かる 交流カフェ
元日雇い労働者らの簡易宿泊所が多い東京・山谷地区で、外国人旅行者向けの格安ホテルが増えている。
訪れた外国人は街の歴史を知らないため、周囲の様子に戸惑うことも少なくない。
こうした外国人と元労働者との交流を促そうと、支援団体がカフェをオープンした。
誤解やすれ違いをなくし、「多様性の街として山谷の魅力を発信できれば」と期待している。
交流拠点は、宿泊者の八割が外国人旅行者という「ホテル寿陽(じゅよう)」(台東区清川二)の一階に入る「さんやカフェ」。
このホテルを運営し、元労働者の居住支援などに取り組む一般社団法人「結(ゆい)YUI」が三月末に開設した。
店内の黒板には「困窮者の方に、コーヒーを一杯プレゼントしませんか?」の文字。
メニューでも英語と日本語で、この地域には建設労働に携わった元日雇い労働者らがいると紹介し、「おもいやりコーヒー」への寄付を呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018051902000242.html