トランプ大統領はこの日、記者らの質問を受けながら「ワンマンショー」を見せた。両首脳が胸襟を開いて話すために準備された単独会談は遅れ、時間も当初の30分から21分に短縮した。
誰か見ても外交的欠礼だった。トランプ大統領は「文大統領と電話で多くの話をしたので、これ以上尋ねることはない。会談は長くない」とし、計28の質問を受けて会見を進めた。
特にトランプ大統領は文大統領を隣に座らせたまま国内政治問題について冗長な答弁をした。米連邦捜査局(FBI)のトランプ陣営秘密情報部員問題などについてだ。
そして仲裁者の役割をする文大統領を信頼するかという質問が出てくると、「とても信頼している」と称賛するようだったが、
突然「彼(文大統領が)が聞けるように通訳するのか。なぜなら今、彼は我々が(英語で)している話を聞いていないため」と話した。「通訳されるまで待とう」とも言った。

当惑させる場面はほかにもあった。「中国の習近平国家主席は世界レベルのポーカープレーヤー」とし、2回目の中朝首脳会談後に北朝鮮が態度を変えたと主張しながら中国を批判している途中、
突然「文大統領はどう思うか。これについて意見を聞きたい」と話した。
そして「私は文大統領を苦境に陥れたくはない。なぜなら中国の隣に暮らしているので」と冗談を言った。中国の表情を眺めながら意見を述べるのは難しいのではという意味と聞こえる言葉だった。
予想できない質問に文大統領は中国には言及せず、「トランプ大統領が世界史的な大転換の偉業を成し遂げると確信する」という趣旨の「的外れ」な答弁をするしかなかった。

36分間の会見の最後に韓国記者団が文大統領に「北の態度の変化が懸念されている状況で、韓国の仲裁者の役割をどうするのか」と尋ねた。
文大統領は「私は米朝首脳会談が予定通り開かれると確信する。私の役割は米国と北朝鮮の間で仲裁をする立場というより、米朝首脳会談の成功のために米国と共に緊密に協調、協力する関係」と韓国語で答えた。
するとトランプ大統領は笑いながら「私は通訳を聞く必要がない。以前に聞いた話だと確信しているため」と述べ、通訳をさせずに会見を一方的に終えた。

http://japanese.joins.com/article/655/241655.html

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