中日新聞社は23日、愛知県警の報道発表資料を元暴力団組員の男に送信したとして、社会部の県警担当だった記者を停職1カ月の懲戒処分とし、平田浩二名古屋本社編集局長と寺本政司同編集局次長兼社会部長をけん責とする処分を公表した。
いずれも6月1日付。

同社によると、記者は容疑者名など個人情報を含む県警の発表資料を撮影し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で複数回、取材先だった元組員に送信していた。

元組員は1月、名古屋市東区の喫茶店でプロ野球中日ドラゴンズの私設応援団長らを脅して辞任させたとして、強要の疑いで4月に県警に逮捕された。
記者は事件当日、元組員に呼び出されて店内にいたが、離れた席にいた。
この事件を含め、資料に元組員の関与した事件はなかった。

https://www.sankei.com/smp/affairs/news/180523/afr1805230010-s1.html