消費者庁は17日までに、生ハムやナチュラルチーズといった加熱殺菌されていない食品が健康被害を招く可能性があるとして、妊婦が食べるのはできるだけ避けるよう注意を呼び掛けた。
加熱殺菌されていない「生もの」の食事を避けることは、妊婦の生活上の注意点として、母子手帳などで周知されている。
一方で妊娠中の芸能人がローストビーフを食べ、十分に火が通っていない食品を取ることの是非が最近インターネット上で議論を呼んだことから、同庁は改めて注意喚起が必要と判断したという。
消費者庁によると、加熱殺菌されていない食品には、リステリア菌や原虫のトキソプラズマが付着している可能性があり、妊婦が食べると発熱や悪寒など体調に影響が出る場合がある。
最悪のケースでは、早産や流産となる恐れがある。高齢者や免疫が低下している人も、注意が必要という。
消費者庁の岡村和美長官は記者会見で「健康な人には問題のない食品でも、注意が必要な人がいるという知識を知ってほしい」と話した。
妊婦さん、生ものに注意を 消費者庁が呼び掛け
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30612390X10C18A5CR0000/