熊野古道
「大辺路ルート」ストリートビューで公開
撮影機材を背負って大辺路を歩く和歌山県職員=同県すさみ町で2018年1月29日、和歌山県西牟婁振興局提供
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熊野古道「大辺路ルート」約120キロのうち、上富田、白浜、すさみ町の約21キロの区間の画像が、グーグルストリートビューで閲覧できるようになった。
グーグルから借りた機材を和歌山県西牟婁振興局の職員3人が交代で背負い、峠道を中心に6日間かけて歩いて撮影した。
公開されているのは、上富田町生馬の富田川にかかる長さ約200メートルの沈下橋「山王橋」▽白浜町の富田坂・仏坂(草堂寺〜安居の渡し〜仏坂茶屋跡)の約14キロ▽すさみ町の長井坂(馬転坂〜タオの峠、長井坂西登り口〜JR見老津駅)の約7キロ。
日置川の「安居の渡し」では、渡し船に乗って川を渡る様子も撮影されている。
ストリートビューは、道路沿いのパノラマ写真を公開するインターネットのサービス。
カメラを積んだ専用車が世界中の街を走って撮影し、車が入れない道や美術館のような施設内は自転車や徒歩で撮っている。
街中や観光名所に自分がいるような感覚でパノラマ写真を見ることができる。
大辺路ルートが2016年10月に世界遺産に追加登録されたことを受け、大辺路の魅力を広くアピールしようと、県西牟婁振興局が今年1月に撮影にあたった。【藤田宰司】
https://mainichi.jp/articles/20180515/k00/00e/040/169000c