高島章(弁護士) @BarlKarth
いわゆる「ネトウヨ」による大量懲戒事件について、以下、所感を述べます。

(略)

また私自身のことを申し上げると、朝鮮総連新潟県本部の顧問弁護士であり、
万景峰号新潟入港の際など、事件を受けています。新潟朝鮮学校に関する
事件も複数の依頼を受けたことがあります。世間様からは、

左派・リベラルどころか「極左」とみられています。
今回の件については、率直に申し上げると、余命某という人の扇動に乗り、
懲戒請求をした人たち(ネトウヨといわれています)が悪いと考えており
ます。これは率直に申し上げておきます。
そのうえで、私のスタンスを申し上げると「悪いことをした人

にも弁護士に相談・事件依頼をする権利がある」という極めて当たり前のもの
です。
今回の大量懲戒の件、「不当懲戒」であるとは考えますが、「違法懲戒」と
まで言えるかどうかは、議論の余地があります。

「違法懲戒の典型」は「○○弁護士は聖人君子然としているが、買春の常習者
である」とか「飲酒運転の常習者である」「お客の金を横領している」「お客
に偽証を教唆した嘘つき弁護士」といったものです。

しかし今回の大量懲戒事件は、それとは様相を異にする面があります。例示
した各事例は懲戒請求された弁護士にとって(それが真実であれば)大変に
不名誉なことでそのような事実は明らかに懲戒事由にあたる「非行」に該当
します。しかし、

「主張自体失当」の懲戒請求は「不当懲戒」ではありますが「不法行為 損害
賠償」を構成する「違法懲戒」と言えるかどうかは、議論の余地があります。
例えば、「民事訴訟を提起したが請求が棄却された」という事例は世の中に
いくらでもあります。

それは、結論だけを見れば「不当提訴」ではありますが「違法提訴」とは言え
ません。それと同じことです。

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