沖縄戦戦没者の遺骨収集に参加している浦添市の西島恵歴さん(27)=守礼ホーム社長=が4月下旬、糸満市米須にある日本軍壕跡で「金持清」と名前が書かれた万年筆を発見した。
西島さんに遺骨収集の手法を教えながら戦没者の遺骨収集活動に取り組む「沖縄蟻の会」の南埜安男さん(53)=那覇市=が日本軍関係者の資料を調べたところ、同じ名前の戦没者が存在し、遺族住所は秋田県と宮城県の地名2カ所が記されていることが分かった。
西島さんらは遺族を探し、手元へ返したいと情報提供を呼び掛けている。
万年筆が見つかった現場は、南埜さんが遺骨収集を続けている米須の日本軍陣地壕の内部。
祖先や戦没者を大切にしたいとの思いから、遺骨収集に参加する西島さんは、昨年9月ごろから南埜さんに遺骨収集の手法を学んできた。
壕内から西島さんが見つけた万年筆は全体的に黒く、金色の文字で「金持清」と記されている。近くで「ナガイ」と書かれた三角定規も見つけた。
南埜さんが「有川主一小伝」など沖縄戦に参加した元日本兵の関係資料を調べたところ、同じ名前の伍長が「昭和20年5月25日」に「稲嶺」で亡くなっているとの記録があった。
遺族住所には秋田県の「尾去沢町尾去沢鉱山」と「宮城県栗原郡鶯澤村」の2カ所が記されていた。
これらを手掛かりに西島さんは「まだ遺族がいるなら返還したい」と情報提供を呼び掛けている。
情報提供や問い合わせは西島さん
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-718161.html
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