受刑者逃走で警備員増員し開幕…尾道みなと祭 広島
瀬戸内に初夏の訪れを告げる「尾道みなと祭」が28日、広島県尾道市のJR尾道駅前や海岸通りなどを主会場に開幕した。
メーン行事の「ええじゃんSANSA・がり踊り」コンテストをはじめ、愛媛県今治市や台湾との交流イベントなどが繰り広げられ、
この日は約13万人の人出でにぎわった。29日まで。
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尾道水道をはさむ会場の対岸となる向島は、今治市の刑務所から脱走した受刑者の潜伏先とみられるが、主催する尾道港祭協会は
「地域の人たちの楽しみを台無しにはできない」として、例年より警備員を増員するなどした上で開催した。
ええじゃんSANSA・がり踊りは、郷土芸能の「尾道正調三下がり」を現代風にアレンジした創作舞踊。
28日は「一般・グランプリ部門」のコンテストが行われ、グループごとにそろいのカラフルな衣装をまとった57団体2410人が、
海岸通りと駅前の特設ステージで練習の成果を披露した。
尾道海上保安部の巡視艇による体験航海や尾道水道をめぐるクルージング、姉妹都市締結50周年を記念する今治市との郷土芸能競演なども。
日没後は桟橋に係留されたヨットのイルミネーションが、港町の祭りならではの風情を醸し出した。
29日は、ええじゃんSANSA・がり踊りの「幼児・小学生・中学生部門」コンテストや、市制施行120周年を記念する
合併市町の祭りの神(み)輿(こし)が集合する「みこしの祭典」などが行われる。
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