青森港新中央ふ頭 大型客船接岸可能に
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青森港新中央埠頭の岸壁延伸工事の完了をテープカットで祝う関係者
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青森市の青森港新中央埠頭(ふとう)の岸壁を延伸する工事が完了し28日、現地で完成式典が行われた。
これまで280メートルだった岸壁の総延長が360メートルに延伸され、中心市街地に近い同埠頭に、
総トン数13万トン級の大型客船の接岸が可能となった。関係者たちは大型客船の
入港増加による地域への経済効果拡大を期待している。
同埠頭は、国が2016年度から約1年5カ月掛けて既設の護岸を撤去し、
岸壁の長さを80メートル伸ばす工事を実施。総事業費は約18億円となった。
岸壁の延伸により、災害時に緊急物資輸送船などが2隻同時に接岸したり、
全長311メートルの大型客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(13万8194トン)なども接岸できるようになった。
式典では、国土交通省大臣官房の浅輪宇充技術参事官が「これまで以上に多くの旅客が
新中央埠頭近くの市街地から、弘前、十和田湖、白神山地など広範囲にわたる観光名所を訪れ、
さらなる経済効果をもたらすことを期待している」とあいさつ。三村申吾知事は
「町の真ん中に県庁より大きな船を入れたいという思いがあった。
たくさんの方に来てもらい、海の港の町として発展していく大きなきっかけになってほしい」と述べた。
浅輪参事官や三村知事ら関係者は、同日入港していた「セレブリティ・ミレニアム」(9万963トン)の前で、
工事の完了を祝ってテープカットを行った。
18年度に青森港に入港する25隻のうち、21隻が同埠頭に接岸する予定で、
8月には全長290メートルの「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906トン)が初接岸する。
30日に同埠頭に接岸予定だった「MSCスプレンディダ」(13万7936トン)は、
風の影響を考慮し、同港沖館埠頭に接岸することになった。