中国メディア・東方網は22日、「どうして中国では至るところで見かける電動バイクが、日本ではほとんど見られないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「電動バイクは中国人が出かける際に最も日常的に利用する交通手段の1つである。特に大都市では至るところで
見かけることができる。中国人にとって電動バイクは便利でコストが低く、幅広い年齢層が利用できる乗り物と捉えられているが、日本ではその姿を見ることが少ない。それはどうしてなのか」とした。

 そのうえで、「日本では自動車社会が発達しており、日本のほとんどの家庭が小型の自動車を所有している。そして、日本で電
動バイクは中国ほど廉価ではなく、そのくらいの金額ならもう少しお金を積んで小型自動車を購入しようと考えるのだ。しかも、
電動バイクの快適さは自動車には到底かなわず、スピードも出ないうえ、航続距離も短いのである」と、その理由について説明している。

 また、日本の気候も電動バイクの普及には不利であると指摘。「台風や雪が多い環境では、電動バイクが家に置きっぱなしにな
るケースが多くなる」とした。さらに、バッテリーの問題などの安全リスクもあり、さまざまな環境から日本の行政が電動バイクの使用をあまり提唱していないと伝えた。

 近ごろでは、電気自動車(EV)が世界的に浸透する流れに乗って、日本のバイクメーカーも電動バイクの開発に力を入れ始め
ている。中国ほどドラスティックに変わるということはないかもしれないが、日本でもバイクを巡る状況は今後大きく変わっていくかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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