1位 シンギュラリティー 説明できると回答 1030人中44人
AIが人間超える転換点
人工知能(AI)が人間の能力を超える転換点を意味する。「技術的特異点」と訳すことも。2045年までにはシンギュラリティーを迎え、人間とAIの能力が逆転するとの予測がある。ただ、人間の持つ感情や喜怒哀楽がAIに表現できるのか、疑問も残る。
調査ではAIについて「歌手の名前」(30代男性)、「アイという名前のロボット」(30代女性)との勘違いも。「何の略かよく分
からない」(60代女性)との声もあった。AIは「Artificial Intelligence」の略だ。ITライターの佐野正弘さんは「サービスや技術に関わりがないと、なかなか意味までは分からないだろう」と話す。
2位 フィンテック 75人
金融サービス、テクノロジーで進化
「金融(Financial)」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語。「金融×IT」と紹介されることもある。テクノロジーで
進化させた新型の金融サービスを指す。スマートフォン(スマホ)の普及とともに急速に広がり始め、家計簿アプリやクレジット
カードの管理、SNS(交流サイト)を使った支払いや送金などサービスも多様化している。
3位 キュレーション 76人
特定テーマで情報をまとめること
特定のテーマについて、ネット上の情報を収集してまとめること。情報をまとめたサイトをキュレーション(まとめ)サイトと呼ぶ。
もともとは博物館や美術館などの館長、管理者を意味する「キュレーター」から派生した言葉。キュレーターは専門知識を
持ち、展覧会などを企画・運営する職業で、学芸員と訳されることが多い。
ネット上には膨大な情報があふれており、検索などで探し出すのはひと苦労だ。「必要な情報だけを集めたい」というニ
ーズがキュレーションサイトを生んだともいえる。2016年には一部のキュレーションサイトが誤った情報を流すなど問題が相次ぎ、言葉にも注目が集まった。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO29303810S8A410C1W03000?channel=DF260120166495
フィンテックは日本経済新聞朝刊にこの1年間で500回以上登場した。「言葉は知らなくても、実際に使っている人は多いはず」(ITライターの鈴木朋子さん)。それでも「会社の名前だと思っていた」(30代男性)など、言葉としての認知度はまだ高くはないようだ。