韓国プロバスケットリーグ(KBL)に衝撃の新ルールが作られた。なんと2018-2019シーズンから、外国人選手の身長を200cm以下に制限するというのだ。

身長2mの選手は出場できない
KBLは2015-2016シーズンから、外国人選手2人のうち1人は193cm以下という制限を実施していたが、今回はさらに規定を厳格化したことになる。来季からは1人は186cm以下、もう1人は200cm以下とするという。

つまり、今後、2mを超える長身外国人選手は、KBLのコートに立てない。『朝鮮日報』は「チーム内の主軸外国人選手が身長制限規定の誤差範囲にかかった球団は、短期間に背を縮める方法を探すべく、頭を悩ませている」と伝えていたが、その気持ちも理解できるだろう。

現実として、身長が200cm以上の原州DBのロッド・ベンソン(206.7cm)、安養KGC人参公社のデビッド・サイモン(203cm)など4人の外国人選手が来季から韓国のコートに立つことができなくなったのだ。

韓国バスケの外国人選手問題としては、“血統問題”に揺れたチェリー・リー事件が思い出されるが、今回ばかりは彼らになんの罪もない。

外国人選手にばかり不条理が
昨季KBLの得点王だったデビッド・サイモンは、韓国メディアに「KBLが定めたルールなので受け入れるが、理解ができない。ファンにお別れの挨拶もできないまま離れることになり申し訳ない」と話していた。その無念が伝わってくる。

韓国プロバスケでは以前にも、外国人バスケ選手が突然の解雇を受けるなど不可解な事態が起こっていたが、今回の規定厳格化には反対の声が大きい。

(参考記事:国歌斉唱中にストレッチをした外国人バスケ選手が突然の解雇…なぜ?)

韓国バスケファンは、「一体何を考えているのか」「競争力がまたまた下がるな」「バスケの発展のために実力のある外国人選手が必要なのに」「今からでも遅くない謝罪して撤回しろ」などと嘆いている。

以前から「ファンの信頼が崩壊したKBL」(『OSEN』)といった記事が出ているように、韓国プロバスケの人気は上がらない。視聴率調査でもライバルのプロバレーボールに押されているのが現状だ。

『スラムダンク』も後押ししたKBLは衰退?
実際に観客数も減っている。3月13日に終了した2017-2018シーズンの観客動員数は計75万4981人(KBL発表)で、前年比9.3%も減少。1試合の平均観客数は2796人で、平均3000人未満は1997-1998シーズン以来だ。


https://news.yahoo.co.jp/byline/shinmukoeng/20180411-00083649/