政情混乱が続く南米ベネズエラの議会は11日、3月末時点でのインフレ率が前年比8878%に達したと発表した。
2月末時点では6147%だったが、物資不足でさらに状況が悪化した。

ハイパーインフレが続くなか、ベネズエラ中央銀行はインフレ率の公開を取りやめており、野党が多数を占める議会が独自に算出している。
3月単月でのインフレ率は前月比67%で、既に1〜3月期のインフレ率は累計で453%にのぼる。

ベネズエラのマドゥロ大統領はインフレや物資不足について「米国がしかけた経済戦争だ」と主張。
同国の仮想通貨「ペトロ」の流通や、通貨単位を1000分の1に切り下げるデノミでインフレに対抗する構えだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2929081012042018EAF000/