来週から一部のエリアで散策ができなくなる。鳥取砂丘で初となる立ち入り制限。背景には深刻な問題があった。
来週から鳥取砂丘が一部、散策できなくなるという。立ち入りが制限されるのは「オアシス」と呼ばれる池の周辺で、最大3500平方メートルに及ぶ。そこまでして保護する希少な昆虫というのが。
鳥取県生活環境部砂丘事務所・高務裕子所長:「エリザハンミョウという昆虫です」
エリザハンミョウは湿った砂地に生息する小型の昆虫で、東京都ではレッドリストに登録されている。鳥取砂丘でもその数がここ数年で、絶滅危機レベルを下回る約150まで減少しているという。原因は去年の少なかった雨による湿地の乾燥や観光客らが巣穴を踏んでしまうことなどが考えられる。
観光客:「(立ち入り制限に)賛成します。絶滅の恐れがあるのでしたら」
鳥取県生活環境部砂丘事務所・高務裕子所長:「こういう希少なもの(エリザハンミョウ)がいるというのも、鳥取砂丘の大切な価値ですので、知って頂いたうえで皆さんの優しい気持ちで見守りをしていきたいと考えている」
設置される看板などは景観を損なわない配慮がされるという。
http://news.livedoor.com/article/detail/14543341/