福島県飯舘村の大久保文雄さん=当時(102)=が2011年、東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた結果、自殺したと認めた福島地裁判決を受け、東電福島復興本社の近藤通隆副代表らが5日、大久保さん宅を訪れ、遺族に謝罪した。
近藤副代表らは午後2時半ごろ、大久保さんの義理の娘美江子さん(65)と面会し、「(大久保さんに)最後に非常につらい決断をさせてしまい、本当に心苦しく、大変反省しています」と謝罪。大久保さんの仏壇に線香を上げ、5秒ほど手を合わせた。
面会後、美江子さんは記者団の取材に対し、「長かったが、(大久保さんに)やっとこうやって良い報告ができたので、これからゆっくり安らかに休んでくださいと言葉を掛けたい」と語り、東電には「遺族に寄り添った対応を」と求めた。
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