障害のある人たちが放置自転車などを整備して販売している「ホープ再生自転車販売」(札幌市西区)が、不要になった部品でキーホルダーなどのグッズを製作し、販売を始めた。
障害者就労支援事業としてNPO法人「生活相談サポートセンター」が2015年に運営を始め、引き取り手がない放置自転車を整備し直
したり、部品を組み合わせたりして新しい自転車に再生する活動をしている。道外からも注文があり昨年は約1100台を販売したが、
再利用が難しい部品については廃棄するしかなかった。
そこで長さが中途半端なチェーンやその軸、バルブとナイロンひもなどを組み合わせ、キーホルダーやブレスレット、フォトフレーム計350点を製作。今春販売を始めた。
センター代表の斎藤博之さん(66)によると、古い自転車の再生過程で残った部品をグッズに加工する例は国内ではあまりないという。
インターネットショッピングにも出品しており、特にチェーンのキーホルダーの人気が高い。
自転車整備に比べると力が要らず、アイデアも生かせることから女性の作り手にも好評。今後はハンドルやホイールなどを利用したグッズづくりも検討している。
斎藤さんは「自転車のパーツには機能美があるので、ぜひ手に取ってほしい。お客さんに喜んでもらうことに作り手もやりがいを感じている」と話した。【澤俊太郎】
https://mainichi.jp/articles/20180404/k00/00m/040/110000c